京成線沿いのお取引のリアル——宿泊系投資とIT支援が交差する現場から

当社ではつい先日、葛飾区高砂にある新築一戸建てのお引き渡しを行いました。 建物は宿泊系用途として初期段階から設計した2階建てで、立地は大通り沿い。 購入されたのは海外の方で、いわゆる「居住用の相場」とは、やや“別の価値観”で評価される取引となりました。 実はこの物件、屋上テラスから東京スカイツリーが見えるという“特別な景色”もあります。

京成線沿い、とくに高砂駅周辺は、成田空港と都心を結ぶ動線上にあり、訪日客にとって非常に利便性の高いエリアです。 つまり、宿泊系事業との相性が非常に良い場所です。


🔸 ここからは、宿泊系が成立するための前提条件についてです。

こうした背景から、宿泊系の物件は居住用とは異なるロジックで評価されます。 判断基準は相場ではなく、稼働率や収益性、運営のしやすさといった実務的な要素です。

ただし、宿泊系の物件はどこでも成立するわけではありません。 法令上は旅館業許可に基づいて適切に運営できるとしても、法令遵守と地域の民意は別の軸で動きます。 住宅が密集するエリアでは、生活リズムの違いなどから近隣との摩擦が生じる可能性があります。

そのため、大通り沿い・駅近・非住宅系用途が混在するエリアなど、周辺環境との調和が取りやすい立地が望ましいと考えています。 今回の高砂の物件は、まさにその条件を満たしていました。


🔸 ここからは、当社のITソリューションがどのように宿泊事業を支えているかのお話です。

今回のお取引では、日本在住ではない海外投資家様と素晴らしいご縁をいただき、当社としても心より感謝いたしております。 売買が成立しただけでなく、この物件の運営管理(宿泊事業)も当社にご依頼いただきました。

実は、この物件の隣の物件も、以前に同様のお取引で海外投資家様に購入いただき、現在も当社が運営管理を行っております。 そのオーナー様から今回の投資家様をご紹介いただき、今回の取引へと繋がりました。

当社は決して派手な営業活動をしているわけではありません。 もともとの創業母体であり、現在も大手企業様の支援を行っているITシステム開発事業部と、日々日本および海外の宿泊ゲスト様をおもてなししている事業部のメンバーが多く、正直なところ営業が得意という会社ではありません。 しかし、金融・流通といったミッションクリティカルな領域で培ってきた実績と信頼、さらには宿泊ゲスト様に安心してご滞在いただけるおもてなしの準備を日々行っていることが、こうしたご縁に繋がっているのだと感じています。

実際に、一戸建てに限らず、当社の最新ITソリューションや、某グローバル企業様とのコラボレーションによる光ファイバー系インフラソリューションなどにより、100室を超える宿泊施設で当社のITソリューション導入が進んでいます。 昨年の段階でも多くのお引き合いをいただいていましたが、比較検討を経て、当社のソリューションを選んでいただけるケースが増えてきました。

宿泊系事業は、できる限り無人あるいは省人でありながら、品質を落とさない運営が求められています。 そのご支援が当社でできること、そしてその事業基盤が長年培ってきたITソリューションであること——まさにこれが、いま現場で起きている“リアルな現実”です。


🔸 最後に、住宅市場と宿泊系市場の“二層構造”について触れておきます。

一般的な住宅市場は、新築と中古で動きが異なり、都内でも23区と郊外で方向性が違うなど、複雑な表情を見せています。 築年の影響を受けやすい中古や、調整が入りやすい小規模物件など、複数の要素が絡み合っています。

こうした住宅市場の動きとは別に、宿泊系・投資系の一戸建て市場は独自のロジックで動いています。 京成線沿いの事例は、その“もう一つの市場”を象徴するものと言えるでしょう。

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